フィルイン-イントロとAメロを繋ぐ
楽曲の展開に合わせてビートパターンを単純に変えただけだと、ビートパターンの繋がりに違和感が生じてしまいますが、ビートパターンの間にフィルインを入れると違和感がほとんどなくなります。
例えば、「イントロ」で8ビートを使い、「Aメロ」で4ビートを使うようにした場合に、「イントロ」から「Aメロ」に展開する際の、「イントロ」の最後の2小節間でフィルインを入れる、といったようにします。
フィルイン、というのは、スネアやタムタム、フロアタム、クラッシュシンバルなどを使って、バカスカ叩く感じのドラムの事です。
フィルインのパターン
フィルインとして使われるパターンには様々なパターンがありますが、基本的には、スネアからタムタム、その後フロアタム、というようにパーカッションの音が徐々に低い音へ下がっていくように叩きます。
また、楽曲のBPM(テンポ)にもよりますが、フィルインは大体16分音符で叩きます。
そして、次のセクションへ展開した小節の頭(1拍目)で、バスドラムとクラッシュシンバルを鳴らします。
そうする事で、それまでのビートの流れをリセットするような印象になります。
もし、セクションごとに異なるビートパターンを使ってみて、各セクションの繋がりに違和感があるようであれば、セクション間にフィルインを入れてみるようにしましょう。
四つ打ちやダンスビートに展開させる場合はブレーク
8ビートや16ビートを使っているセクションから、四つ打ち系のビートやダンスビートのセクションへ展開させる場合にも、フィルインで繋げば違和感はほとんど感じられなくなると思います。
ただ、8ビートや16ビートから、四つ打ちやダンスビートへ変化させる場合、曲の雰囲気がガラッと変わってしまう事があるので、フィルインだと少し展開が強引に感じられることもあります。
※ フィルインだと、ビートの流れを引っ張るような印象が残る事が理由だと思います。
ですので、8ビートや16ビートから、四つ打ちのビートや、ダンスビートへ展開させる場合には、「ブレーク」を入れるようにすると良いと思います。
※「ブレーク」は、色々な意味合いで使われますが、ここで言う「ブレーク」は、少し空間を空けて、それまでの流れを”壊す”という意味合いでの「ブレーク」です。
例えば、「Bメロ」で16ビートを使い、「サビ」でダンスビートを使うようにする際に、「Bメロ」の最後の二小節で、1小節ぶんはフィルインを入れて、最後の1小節は完全にドラムの音を抜いた状態にする、といった感じです。
※ 完全にドラムの音を抜いた最後の一小節が「ブレーク」になります。
こうすれば、それまでのビートの流れが完全に途切れて、次のビートが新しく始まっても、あまり違和感が生じなくなると思います。
ですので、もし、フィルインを使ってもビートの繋がりに違和感がある場合には、「ブレーク」を入れてみるようにしてみましょう。